「なぜ入れなかったんだろう」「次はどうすれば入れる?」
保育園の保留通知を受け取った方も、来年度に向けて準備中の方も、まず「入れない原因」を正確に把握することが重要です。
この記事では、2026年の全施設申込データと利用調整基準表をもとに、保育園に入れない家庭に共通するパターンと具体的な改善策を解説します。
入れない原因は大きく2種類
保育園に入れない原因は必ず以下のどちらか、または両方です。
| 原因の種類 | 内容 |
|---|---|
| 点数の問題 | 申込者の中で点数が低く、順位が後回しになった |
| 戦略の問題 | 点数は十分でも、申込施設・年齢・タイミングの選び方が悪かった |
点数が200点(フルタイム共働き)あっても、激戦施設だけを5つ並べれば落選します。 逆に点数が180点でも、倍率1.5倍の施設を選べば入所できます。 どちらの問題なのかを切り分けることが最初のステップです。
パターン①:点数が足りていない
該当するケース
- パート勤務で月64時間未満(認定自体を受けられない)
- 一方の親が求職活動中(50点止まり)
- 加点なしのフルタイム共働き(200点)で激戦区に住んでいる
改善策
就労時間・稼働日数を見直す
月64時間未満では保育の必要性の認定を受けられません。月64時間以上になるよう勤務条件を確認しましょう。さらに月80時間以上・稼働日20日以上になると点数が上がります。
| 就労条件の改善 | 点数の変化 |
|---|---|
| 月64H未満→月64〜80H(20日以上) | 認定不可 → 80点 |
| 月64〜80H→月80〜120H(20日以上) | 80点 → 85点 |
| 月120H→月150H以上(20日以上) | 90点 → 100点 |
パターン②:申込戦略に問題がある
該当するケース
- 第1〜2希望しか記入しなかった
- 5施設すべてが倍率5倍超の人気施設だった
- 希望施設の倍率を調べずに「有名な園だから」で選んだ
なぜ起きるか
札幌市は第5希望まで記入できますが、希望順位による優先はありません。 つまり第1希望でも第5希望でも、「その施設に空きが出て、申込者の中で点数が最も高い」という条件は同じです。
激戦施設5つを並べても、そのすべてで「より点数が高い申込者に負ける」ことになります。
改善策
「激戦施設2〜3+低倍率施設2〜3」の組み合わせにする
第4〜5希望には必ず倍率が低い施設を入れましょう。2026年のデータでは各区に「申込数が受入数を下回る施設」が複数あります。
パターン③:希望施設だけが激戦だった
該当するケース
- 希望施設が全市トップクラスの倍率だった
- 「人気らしい」という評判だけで選んでいた
2026年データで見る「入れない確率が高い施設」
以下の施設は受入人数が極端に少なく、高い点数がなければ内定が出ません。
| 施設名 | 区 | 1歳受入 | 1歳申込 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| こども園・ひかりのこさっぽろ | 豊平区 | 1人 | 34人 | 34倍 |
| (仮称)アスク新琴似こども園 | 北区 | 1人 | 30人 | 30倍 |
| ひばりが丘明星幼稚園 | 厚別区 | 1人 | 24人 | 24倍 |
| 認定こども園澄川保育園 | 南区 | 2人 | 34人 | 17倍 |
| 白石区保育・子育て支援センター | 白石区 | 2人 | 36人 | 18倍 |
これらを第1〜5希望に並べると、280点以上でも落選する可能性があります。
改善策
希望施設を決める前に必ず倍率を確認しましょう。各区の全施設データは以下から確認できます。
パターン④:区全体の倍率が高すぎる
該当するケース
- 西区・豊平区・南区に住んでいる
- 1歳クラスで激戦区に申し込んでいる
2026年の区別1歳倍率
| 区 | 倍率 | 難易度 |
|---|---|---|
| 西区 | 約3.4倍 | 🔴 最激戦 |
| 豊平区 | 約3.2倍 | 🔴 激戦 |
| 南区 | 約3.0倍 | 🔴 激戦 |
| 厚別区 | 約2.5倍 | 🟡 やや激戦 |
| 白石区・手稲区 | 約2.3倍 | 🟡 やや激戦 |
| 北区 | 約2.25倍 | 🟡 中程度 |
| 中央区 | 約1.8倍 | 🟢 中程度 |
| 東区・清田区 | 約1.5倍 | 🟢 入りやすい |
「中央区が最難関」は誤ったイメージです。 実際は西区・豊平区が最激戦で、中央区は10区中8位です。
改善策
激戦区に住んでいる場合は以下を検討しましょう。
- 区をまたいで隣接区の施設も希望する(通勤経路上であれば可能)
- 引っ越しを検討する(東区・清田区・手稲区は倍率が低い)
パターン⑤:加点の申告漏れがあった
該当するケース
- 育休明けの加点(+40点)を申告していなかった
- 所得割額48,600円未満の加点(+10点)を見落としていた
- 申立書など必要書類の添付を忘れた
見落としやすい加点項目
| 加点項目 | 加点 | 見落としやすさ |
|---|---|---|
| 育休明け入所(a) | +40点 | ★★★ |
| 所得割額48,600円未満 | +10点 | ★★★ |
| 障がい者のいる世帯 | +10点 | ★★★ |
| 産休・育休明けで兄弟在園(d) | +100点 | ★★(条件を知らない場合) |
加点は申込書への記載と添付書類の提出がセットで必要です。 書類を出し忘れると、条件を満たしていても加点されません。
改善策
申込前にシミュレーターで全加点項目を確認し、必要書類を漏れなく準備しましょう。
パターン⑥:0歳ではなく1歳にこだわった
該当するケース
- 育休を1年間取得して1歳4月入園にこだわった
- 「0歳はかわいそう」という気持ちから0歳入園を避けた
なぜ1歳が激戦なのか
育休給付金が最長1歳まで出ることもあり、多くの家庭が1歳4月入園を目指します。その結果、1歳クラスへの申込が集中し続けます。
2026年データでは0歳と1歳でこれだけ差があります。
| 年齢 | 全市倍率目安 |
|---|---|
| 0歳 | 約1.0〜1.2倍 |
| 1歳 | 約1.5〜3.4倍(最激戦) |
清田区・東区は0歳の申込が受入を下回っており(清田区0.82倍)、0歳で申し込めばほぼ確実に入れる施設もあります。
改善策
0歳入園の検討が最も確実な保活戦略のひとつです。 育休を数か月早めに切り上げることで、1歳の激戦を回避できます。0歳児保育に対する不安は、見学で施設の雰囲気を確認してから判断しましょう。
パターン⑦:動き出しが遅かった
該当するケース
- 9〜10月になってから候補施設を探し始めた
- 人気施設の見学予約が取れなかった
- 倍率データを確認せずに「なんとなく」希望施設を決めた
なぜ早く動くべきか
保活で「早く動いた方が有利」なのは先着順だからではありません(札幌市は先着順ではない)。早く動くと「情報が揃った状態で戦略を立てられる」からです。
8月末から動き始めれば、9〜10月の見学シーズンに人気施設の予約が取れます。11月の申込締め切りまでに倍率データを確認して希望順位を決められます。
改善策
7〜8月:倍率データで候補施設をリストアップ
8月末:人気施設の見学予約を入れ始める
9〜10月:見学・希望順位の決定
11月:申込書類の提出
自分のパターンを確認するチェックリスト
以下で自分の該当パターンを確認しましょう。
点数の確認
- [ ] 自分の点数を計算した(シミュレーターで確認済み)
- [ ] 加点項目を漏れなく申告した(書類も添付した)
- [ ] 育休明け加点(+40点)は申告した
施設選びの確認
- [ ] 希望施設の倍率(受入数・申込数)を確認した
- [ ] 第5希望まで記入した
- [ ] 第4〜5希望に倍率の低い施設を入れた
- [ ] 小規模保育事業も候補に含めた
戦略の確認
- [ ] 0歳入園の可能性を検討した
- [ ] 区をまたいだ施設も候補に加えた
- [ ] 8月末〜9月には見学を始めた
改善策まとめ
| パターン | 改善策 |
|---|---|
| 点数が足りない | 就労時間を増やす・加点を漏れなく申告する |
| 希望施設のみ激戦 | 倍率の低い施設を第4〜5希望に必ず入れる |
| 区全体が激戦 | 区をまたいで候補を探す・引越しを検討する |
| 加点の申告漏れ | シミュレーターで全加点を確認・書類を揃える |
| 1歳にこだわった | 0歳入園を検討する |
| 動き出しが遅かった | 7月から情報収集・8月末には見学予約を入れる |
保育園に入れない最大の原因は「情報不足」と「戦略の欠如」です。データを確認して戦略を立て直せば、来年度は状況が大きく変わります。
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※本記事の倍率は札幌市が公表した令和7年11月21日更新の「各園の受入予定・申込状況」をもとに算出した参考値です。最新情報は必ず各区の健康・子ども課にご確認ください。



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