「点数は足りているはずなのに入れない」「どうすれば確率が上がる?」
保育園入所は点数だけで決まりません。同じ点数でも申込の戦略次第で結果が変わります。
この記事では、2026年の全施設申込データをもとに「実際に効果がある戦略」だけを解説します。
保育園入所を左右するのは「点数×戦略」 {#section1}
札幌市の保育園入所は、利用調整指数(点数)の高い順に決まります。しかし同じ点数でも入れる家庭と入れない家庭が存在します。 その差は申込の戦略にあります。
点数が高くても、激戦施設だけに希望を集中させれば落選します。逆に点数が200点でも、倍率が低い施設を組み合わせれば十分入れます。
まず自分の点数を確認してから、戦略を立てましょう。
戦略① 第5希望まで必ず埋める {#section2}
最も基本的かつ最も重要な戦略です。
札幌市は最大5施設まで希望を記入できます。記入施設数が少ないほど、入所できる確率は下がります。
| 希望記入数 | 入所できる確率の目安 |
|---|---|
| 1施設のみ | その1施設に空きが出ないと永遠に入れない |
| 3施設 | 3施設すべて激戦だと落選 |
| 5施設(推奨) | 倍率が低い施設を混ぜると確率が大幅に上がる |
5施設の組み合わせの例(フルタイム200点・西区在住の場合):
| 希望 | 施設 | 倍率の目安 |
|---|---|---|
| 第1希望 | 認定こども園A(人気) | 高倍率 |
| 第2希望 | 認定こども園B(人気) | 高倍率 |
| 第3希望 | 小規模保育C(倍率低め) | 中倍率 |
| 第4希望 | 施設D(エリア外も含む) | 低倍率 |
| 第5希望 | 施設E(確実に入れる可能性) | 低倍率 |
戦略② 激戦施設の隣に「穴場施設」を見つける {#section3}
同じ区内でも施設によって倍率が数倍〜数十倍異なります。区全体の倍率だけを見て諦めるのは早計です。
2026年データで見ると、北区内だけでこれだけの差があります。
| 施設名 | 1歳受入 | 1歳申込 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| (仮称)アスク新琴似こども園 | 1人 | 30人 | 30倍 |
| しんことに清香こども園 | 3人 | 31人 | 約10倍 |
| 認定こども園あいの里せせらぎ保育園 | 17人 | 3人 | 0.18倍 |
同じ北区でも、エリアを少し変えるだけで「30倍の激戦」から「受入>申込の穴場」になります。
穴場施設の見つけ方
各区の全施設データで「申込数が受入数を下回っている施設」を探しましょう。
戦略③ 0歳入園で1歳の激戦を回避する {#section4}
最も確実に入所確率を上げる戦略が0歳入園です。
2026年データでは0歳クラスと1歳クラスで以下の差があります。
| 年齢 | 全市倍率(目安) | 競争感 |
|---|---|---|
| 0歳 | 約1.0〜1.2倍 | 緩やか |
| 1歳 | 約1.5〜3.4倍 | 最激戦 |
| 2歳 | 約1.5〜2.5倍 | やや激戦 |
| 3歳以上 | 約1.0倍前後 | 余裕あり |
清田区・東区では0歳クラスの申込数が受入数を下回っており(東区約0.96倍・清田区約0.82倍)、0歳で申し込めばほぼ確実に入れる施設もあります。
0歳入園のデメリットも把握しておく
- 育休を早めに切り上げる必要がある
- 保育料が0〜2歳クラス料金(第1子の場合は有料)
- 子どもへの体力的負担(月齢が低いほどならし保育も大変)
メリット・デメリットを踏まえて家族で検討しましょう。
戦略④ 加点項目を1点も漏らさない {#section5}
フルタイム共働きの基本点数は200点ですが、加点によって大きく上がります。見落としがちな加点項目を確認しましょう。
| 加点項目 | 加点 | 見落としやすさ |
|---|---|---|
| 育休明け入所(a) | +40点 | ★★★ |
| 兄弟が認可保育所等に在園(b) | +80点 | ★★ |
| 産休・育休明けで兄弟在園(d) | +100点 | ★★★ |
| 障がい者のいる世帯 | +10点 | ★★★ |
| 所得割額が48,600円未満 | +10点 | ★★★ |
| 兄弟同時入所(b〜dに非該当の場合) | +30点 | ★★ |
特に「所得割額48,600円未満の世帯への+10点」は見落としが多い項目です。該当するか確認しましょう。
また加点項目a〜dは重複できません(最も高い1つが適用)。dの「産休・育休明けで兄弟在園(+100点)」は条件が重なる場合に最も有利な加点です。
戦略⑤ 小規模保育事業を組み込む {#section6}
認定こども園・認可保育所に申込が集中する一方、小規模保育事業(定員6〜19名)は比較的空きが出やすい施設があります。
小規模保育のメリット
- 少人数のため一人ひとりへのきめ細かい保育が受けられる
- 大規模施設より倍率が低い施設が多い
- 2歳までの施設のため、3歳で転園する際に卒園児優先枠がある認定こども園もある
小規模保育のデメリット
- 0〜2歳のみ対象のため、3歳で転園が必要
- 施設の規模が小さく、設備・行事が限られる場合がある
3歳の転園先を事前に確認しておくことが重要です。
戦略⑥ 区をまたいで候補を探す {#section7}
「住んでいる区の施設だけ」に絞る必要はありません。自宅〜保育園〜職場の動線上にある施設なら、隣接区の施設でも申し込めます。
特に以下の組み合わせは有効です。
| 居住区 | 検討する隣接区 | 理由 |
|---|---|---|
| 西区(約3.4倍) | 手稲区(約2.3倍) | 手稲区の前田エリアは西区との境界に近い |
| 豊平区(約3.1倍) | 中央区(約1.8倍)・清田区(約1.5倍) | 南北に広がる豊平区から隣接区が通える場合も |
| 南区(約3.0倍) | 豊平区の西岡・月寒外縁部 | 澄川エリアから比較的近い施設 |
通勤経路を地図で確認しながら、区をまたいだ候補を探しましょう。
戦略⑦ 二次調整・随時調整も活用する {#section8}
一次調整(1月頃)で保留になっても、諦めるのは早いです。
二次調整(2月頃)
一次調整で内定辞退が出た枠を対象に行われます。一次選考で保留だった方は自動的に対象となります。一次の結果を見て希望施設を変更することも可能です(区の健康・子ども課に連絡)。
随時調整(年度途中)
4月以降も毎週金曜締切で調整が行われます。転出・退所などで空きが出た施設に、点数順に入所が決まります。
空きが出たとき、連絡が取れない場合は次点の方が優先されます。 希望施設がある区の健康・子ども課に登録している電話番号を常に確認できるようにしておきましょう。
やってはいけない失敗パターン4つ {#section9}
戦略を立てる上で、避けるべき失敗を確認しておきましょう。
❌ 人気施設だけを5つ並べる
第1〜5希望すべてが倍率5倍超の施設だと、全滅リスクが非常に高くなります。必ず倍率の低い施設を混ぜましょう。
❌ 「中央区が最難関」という誤ったイメージで選択肢を絞る
2026年のデータでは中央区の1歳倍率は約1.8倍(10区中8位)です。思い込みで中央区の施設を除外してしまうと候補が不必要に狭まります。
❌ 1施設のみを希望して待ち続ける
「どうしても○○保育園じゃないと嫌」という姿勢では、何年待っても入れない可能性があります。まずどこかに入ってから転園を検討する方が現実的です。
❌ 加点の申告を忘れる
育休明け加点・兄弟在園加点は申請書の記載と添付書類が必要です。書類を出し忘れると加点が適用されません。申込前に必ず確認しましょう。
まとめ:チェックリスト {#section10}
保活を始める前に以下を確認してください。
点数の確認
- [ ] 点数シミュレーターで合計点数を計算した
- [ ] 育休明け・兄弟在園などの加点を漏れなく確認した
施設の選定
- [ ] 希望する各施設の倍率(受入数・申込数)を確認した
- [ ] 5施設を「激戦施設2〜3+穴場施設2〜3」で組み合わせた
- [ ] 小規模保育事業も候補に含めた
- [ ] 区をまたいだ施設も検討した
0歳入園の検討
- [ ] 激戦区の場合、0歳入園の可能性を家族で検討した
スケジュール管理
- [ ] 見学を8〜10月に行う予定を立てた
- [ ] 11月の申込締め切りを把握している
- [ ] 区の健康・子ども課の連絡先を確認した
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