結論から言うと、札幌市の保育園は区によって倍率が2倍近く異なります。
2026年4月入園の実際の申込データをもとに分析すると、1歳クラスの倍率が最も高いのは中央区(約3.0倍)、最も入りやすいのは東区・清田区(約1.6倍)でした。
この記事では、札幌市が公表している各園の受入予定・申込状況データ(令和7年11月21日更新)をもとに
- 区ごとの保育園倍率(0歳・1歳)
- 入りやすい区・入りにくい区のランキング
- 年齢別の倍率の違い
- 保活で失敗しないコツ
をわかりやすく解説します。
2026年の保育園申込状況の概要
以下は、令和8年(2026年)4月1日入園を目指して申し込みのあった実際のデータです(札幌市が令和7年11月に公表したデータをもとに集計)。
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| データ出典 | 札幌市「各園の受入予定・申込状況」(令和7年11月21日更新) |
| 対象 | 認可保育所・認定こども園・小規模保育事業など |
| 集計範囲 | 0歳児・1歳児クラスの受入予定数・申込者数 |
倍率の見方: 申込者数 ÷ 受入予定数で計算しています。倍率が1.0を超えると定員オーバーで落選者が出ることを意味します。
⚠️ この倍率は「全施設の合計」での計算です。人気の施設では倍率がさらに高くなります。実際には点数(利用調整指数)による選考があるため、倍率=落選確率ではありません。
札幌市では第5希望まで記入して申し込むことができます。
そのため公表されている申込数は「延べ希望数」です。1人が第1〜第5希望まで記入した場合、最大5園分としてカウントされます。したがって単純な倍率は参考値であり、実際の競争率とは一致しない可能性があります。
区別 保育園倍率ランキング【1歳クラス】
1歳クラスは育休明けの入園希望が集中するため、全年齢で最も競争が激しい学年です。
| 順位 | 区 | 受入予定数 | 申込者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 1位(激戦) | 中央区 | 207人 | 621人 | 約3.0倍 |
| 2位 | 豊平区 | 253人 | 747人 | 約2.9倍 |
| 3位 | 厚別区 | 121人 | 302人 | 約2.5倍 |
| 4位 | 西区 | 373人 | 917人 | 約2.5倍 |
| 5位 | 北区 | 362人 | 852人 | 約2.4倍 |
| 6位 | 南区 | 130人 | 283人 | 約2.2倍 |
| 7位 | 白石区 | 258人 | 558人 | 約2.2倍 |
| 8位 | 手稲区 | 238人 | 419人 | 約1.8倍 |
| 9位(比較的入りやすい) | 東区 | 384人 | 604人 | 約1.6倍 |
| 9位(比較的入りやすい) | 清田区 | 164人 | 257人 | 約1.6倍 |
ポイント解説
中央区・豊平区は特に激戦です。中央区の1歳クラスは約3.0倍で、単純計算では3人に1人しか希望通りの園に入れません。
一方、東区・清田区は相対的に入りやすく、倍率は約1.6倍に留まっています。とはいえ、どの区でも1歳クラスは必ず競争があります。
区別 保育園倍率ランキング【0歳クラス】
0歳クラスは1歳ほど競争は激しくないものの、西区・南区・中央区では申込が受入を上回っています。
| 順位 | 区 | 受入予定数 | 申込者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 西区 | 316人 | 448人 | 約1.4倍 |
| 2位 | 南区 | 103人 | 138人 | 約1.3倍 |
| 3位 | 中央区 | 286人 | 373人 | 約1.3倍 |
| 4位 | 厚別区 | 121人 | 151人 | 約1.3倍 |
| 5位 | 豊平区 | 347人 | 414人 | 約1.2倍 |
| 6位 | 手稲区 | 176人 | 203人 | 約1.2倍 |
| 7位 | 白石区 | 299人 | 336人 | 約1.1倍 |
| 8位 | 清田区 | 138人 | 153人 | 約1.1倍 |
| 9位 | 北区 | 328人 | 356人 | 約1.1倍 |
| 10位 | 東区 | 330人 | 359人 | 約1.1倍 |
0歳クラスは全体的に倍率が低めで、清田区・北区・東区は約1.1倍前後と比較的入りやすい状況です。
各区の特徴と保活のポイント
中央区
- 1歳倍率:約3.0倍(全区で最高)
- マンション開発が続き子育て世帯の流入が多い激戦エリア
- 特に「認定こども園カトリック聖園こどもの家」(1歳:受入4人に対し申込36人)など、人気施設は競争が極めて激しい
- 対策:第1希望にこだわらず、周辺区(北区・白石区など)の施設も視野に入れる
豊平区
- 1歳倍率:約2.9倍(全区で2位)
- 月寒・平岸・西岡など人気の住宅地が集中
- 「認定こども園まなび」(1歳:受入4人に対し申込43人)など一部施設に申込が殺到
- 対策:0歳からの入園を検討するか、小規模保育事業も積極的に希望に入れる
西区
- 1歳倍率:約2.5倍、0歳倍率:約1.4倍(0歳は全区最高)
- 発寒・琴似・宮の沢エリアで申込が特に多い
- 「認定こども園森のタータン保育園宮の沢」(0歳:受入6人に対し申込52人)は特定施設への集中が顕著
- 対策:人気施設への集中を避け、複数施設を幅広く希望する
北区・白石区・厚別区
- 1歳倍率:約2.2〜2.5倍
- 住宅開発が進み若いファミリー層の需要が増加
- 特に「認定こども園こうほく」(北区・1歳:受入10人に対し申込44人)など大型こども園への集中が見られる
東区・清田区
- 1歳倍率:約1.6倍(全区で最も入りやすい)
- 東区は施設数が多く受入キャパが大きいため、相対的に倍率が低い
- 清田区は郊外エリアで車通園が前提となる施設も多く、競争率がやや落ち着いている
- ただし人気施設(「認定こども園新さっぽろ幼稚園・保育園」など)は倍率が高いため要注意
手稲区
- 1歳倍率:約1.8倍
- 郊外住宅地で比較的ゆとりがある
- 筆者も手稲区で実際に保活を経験。0歳クラスは途中入園の空きが少なかったが、4月入園では比較的通りやすかった
- 「まえだ認定こども園」「認定こども園おおぞら幼稚園」など前田エリアの施設は人気が高い
南区
- 0歳倍率:約1.3倍(意外と高め)
- 真駒内・澄川エリアに人口が集中しているため、一部施設への申込が多い
- 「認定こども園そらいろ」(0歳:受入6人に対し申込16人、1歳:受入8人に対し申込52人)は区内で特に激戦
- 郊外部(藤野・定山渓)は比較的入りやすい
年齢別の倍率まとめ(0歳〜5歳)
| 年齢 | 傾向 | 難易度 |
|---|---|---|
| 0歳 | 育休中の早期申込が増えているが、定員も多め | ★★★☆☆ |
| 1歳 | 育休明けが集中する最激戦クラス | ★★★★★ |
| 2歳 | 1歳よりやや緩和されるが競争あり | ★★★☆☆ |
| 3〜5歳 | 認定こども園の幼稚園枠も使えるため入りやすい | ★☆☆☆☆ |
1歳がなぜ激戦なのか:
育児休業の基本的な取得期間が「子どもが1歳になるまで」のため、育休明けに1歳での入園を希望する家庭が集中します。加えて、1歳クラスの定員(枠数)は0歳より少ない施設も多く、需要と供給のバランスが崩れやすくなっています。
保育園に入りやすくするコツ4選
1. 第1希望だけでなく5施設を希望する
データを見ると、人気施設は受入数の5〜10倍の申込が集まっています。第1希望のみで勝負するのはリスクが高く、通園可能な範囲で5施設を希望するのが現実的です。
2. 小規模保育事業・認定こども園も候補に加える
認可保育所だけでなく、小規模保育事業(定員6〜19名)や認定こども園の保育部分も申込対象に含めましょう。大規模な認定こども園に申込が集中する一方、小規模施設は比較的空きがあるケースも見られます。
3. 利用調整指数(点数)を事前に確認する
フルタイム勤務・ひとり親・兄弟在園などは加点要素になります。自分の世帯の点数を事前に把握しておくことで、どの施設に可能性があるかを見極めやすくなります。
👉 [札幌市の保育園点数(利用調整指数)の計算方法はこちら]
4. 0歳クラスへの早期入園を検討する
1歳クラスの競争が激しいことを踏まえると、0歳(育休を切り上げて)での入園を検討することも選択肢です。特に中央区・豊平区・西区など1歳倍率が高い区ではこの戦略が有効です。
保育園申込スケジュール(4月入園)
| 時期 | やること |
|---|---|
| 7〜9月頃 | 保育園の情報収集・見学申込 |
| 9〜10月頃 | 保育園見学(人気施設は早めに) |
| 10月末〜11月 | 入園申込書の提出 |
| 12月 | 利用調整(点数による選考) |
| 1月 | 選考結果の通知 |
| 2月〜3月 | 内定後の手続き・慣らし保育の準備 |
| 4月 | 入園 |
まとめ
2026年4月入園の実際のデータから分かったことをまとめます。
入りにくい区(1歳倍率が高い順):
中央区(約3.0倍)> 豊平区(約2.9倍)> 厚別区・西区(約2.5倍)
比較的入りやすい区:
東区・清田区(約1.6倍)、手稲区(約1.8倍)
ただし、区全体の倍率はあくまで目安です。同じ区内でも施設によって競争状況は大きく異なります。「認定こども園森のタータン保育園宮の沢」のように受入6人に対し52人が申し込む施設もあれば、空きがある施設も存在します。
最終的なアドバイス:
- 複数施設(最大5か所)を幅広く希望する
- 自分の利用調整指数(点数)を事前に確認する
- 1歳での入園が難しい場合、0歳入園や2歳まで待つという選択肢も考える
- 毎年データが変わるため、最新の申込状況は札幌市の公式サイトで確認する
参考リンク:
※本記事のデータは札幌市が公表した令和7年11月21日更新の「各園の受入予定・申込状況」をもとに筆者が集計・分析したものです。倍率は受入予定数と申込者数から算出した目安であり、実際の選考結果を保証するものではありません。最新情報は必ず札幌市公式サイトをご確認ください。

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